組織運営と精神世界・ティール組織

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2019年のビジネス書大賞・経営者賞に輝いた『ティール組織―マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』 フレデリック・ラルー鈴木立哉 (翻訳) 嘉村賢州 (解説)を読んで、その組織論があまりに精神的なものをあらわしていて驚きました。

人類が歩んできた進化の過程と組織の発達をリンクさせて理論を展開しているのですが、この本で新しい組織の形として推奨されているティールというのは【変化の激しい時代における生命型組織。自主経営(セルフ・マネジメント)、全体性(ホールネス)、存在目的を重視する】とあります。

全体性(ホールネス)がビジネスで論じられる時代が来るなんて、昭和生まれの私からすると嘘のような話です。

 

これまで、日本で「会社(組織)」といえば、社長という経営者がいて、その指示に従って下の人たちが業務をこなす場所だったと思います。

でも、ティール組織の場合は業務を行う人たちがチームを組み、どう業務を行うかを決める権利があり、チームのメンバーはみんな同じフラットな関係にあります。

なぜなら、組織は生命体だと考えるからです。

 

例えば人で考えてみると、人間は様々な器官が一つになって人間の機能を果たしています。

脳が偉いわけでも、肝臓が偉いわけでもなく、人として、生物として存在するためにそれぞれの器官がそれぞれの働きをしています。

脳は肝臓を否定したりしないし、脳は脳なりの視点で意見を発し、肝臓は肝臓の視点で意見を発して、「では、本来の目的であるこの人を活かすのにベストな選択はなんでしょう?」という問いから何をするかの決定をします。

これが新しい組織の形態ではないかとteal組織では言っています。

 

これは言いかえれば、不完全性の受容とも言えるような気がします。

これまでは、社長は頭が良く、知識も経験も豊富で、何かの決定を下すのに最適な人と思われていたものが、急速に変化する現代では、そうではなくひとりひとりは不完全ではあるけれど、それぞれの視点と能力を合わせればベストな判断を下せるという考えになっている気がします。

そして、そこには失敗しても構わないという自分や周りに対する信頼も存在しています。

 

何という変化。

この本が世界中でベストセラーになっているという事実にも社会の変化を感じます。

この考えは精神世界ではずーっと言われてきていたことです。

全ては一つである。と。

人が自分を個だと思ったことから分離が生まれて、廻り巡って全体性に戻ってきたみたいです。

環境問題や、差別、格差社会などなど、これまでネガティブに怒りや悲しみを持って対処法が模索されていた出来事が、みんなで取り組むポジティブな課題になってきたような気がします。

 

嬉しい!

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