空っぽの働き。

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三十本の輻(や)が一つの轂(こしき)を共にする。その空虚なところにこそ、車としての働きがある。埴(ねんど)をこねて器をつくる。その空虚なところにこそ、器としての働きがある。戸や窓をうがって部屋をつくる。その空虚なところにこそ、部屋としての働きがある。
だから、形有るものが便利に使われるのは、空虚なところがその働きをするからだ。

(引用元:蜂屋邦夫訳注(2018),『老子』,岩波文庫.)

『老子』という本の第十一章にこんな文章がありました。

言われてみるとそうだなぁ。と目から鱗でした。

沢山あることが良い事のように思っていたけど、空間にも働きがある。

そこに気づかせて貰いました。

ここでは車輪や器、部屋が挙げられていますが、他にはどんな空間の働きがあるでしょう。

例えば、お腹。

空いている方がご飯が美味しく食べられます。

子宮という空間があるから女性は赤ちゃんを育むことが出来ます。

例えば、空。

広く空いているから雲が流れ、鳥が自由に飛べます。

同じように心も、空間があるとより素直に感情を味わうことや、ただ浮かんでくるものを自由にさせておくことが出来るような気がします。

日々、色々なことに心を悩ませて、気を使い、頑張ろうと心をいっぱいにしている方は、この瞬間にやってきている大切なものが入る隙間がなくなっているかもしれません。

一度意識して、心に抱えているものを吐き出して空間を作ってみてください。

心が軽く、自由になるのが感じられると思います。

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