怒られました。
先日、ワークショップのファシリテーターをしていたときに、ある方に怒られました。
「あなたは説明が足りない。」と。
「もう少し詳細を説明してくれないと、こちらはわかりません。」と。
そうなんです。
私は細かい説明をするのがあまり得意ではありません。
大まかな説明だけして、あとは状況を見ながら補足して、何とかするというのが私のスタイルです。
それで、私の説明不足に怒りを覚えた方に出会って「あなたは説明が足りない。」というお言葉をいただいたのです。
私も自覚があるので謝って、もう少し説明を加えて、その場を治めました。
人が怒るときその①自分がしてはいけないと思っていることをしている他者に出会ったとき
久しぶりに怒ってもらって、なんとなく【人がどうして怒るのか】理由がわかったような気がしました。
それは、自分がしてはいけないと思っていることをしている他者に出会ったときということです。
私に対して怒られた方はきっちりした服装でご自身でも講師をされている方でした。
きっと【絶対に大雑把な説明はしない】【誰にでもわかるように、なるべく詳細まできちんと説明する】方だろうと思います。
だから、自分にしてはいけないと課していることを平気でする人に出会って怒りを覚えたのです。
人が怒るときその②自分が大切にされていないと感じたとき
それに加えて、人は自分が大切にされていないと感じたときも怒りを覚えます。
誰だって、人は誰かに大切にしてもらいたいものです。
怒った方は【適当な説明しかしてもらえず、邪険に扱われた】と感じたのかもしれません。
今回は違いますが、特に親しい人との間ではこの理由から怒りが湧いてくることが多いです。
女性が男性に、子どもが親に、理由は言わないけれど機嫌が悪くなるときは大切にされていないと感じているのかもしれません。
人が怒るときその③自分の思い通りにならないとき
ついでに、その他の人が怒る理由を挙げてみると、思い描いていたパターンと違うことが起きたときも怒りを覚える人がいます。
例えば、お腹ぺこぺこで学校から帰ってきた子供が夕飯の支度をしているお母さんに献立を聞いたとします。
そこで好きじゃないメニューを言われた場合、なぜか怒りが湧いてきます。
自分は美味しいものを食べて満たされるイメージを浮かべていたのに、それが思い通りにならなかったからです。
別の言い方をすると期待が裏切られたのです。
期待したのは自分で、お母さんは何も献立の約束などしていないのに怒るという、自分で勝手に怒りのもとを作り出すパターンです。
人が怒るときその④自分の思うように相手を動かしたいとき
誰かを自分の思うように動かしたいときも怒りを使う人がいます。
暴力や権力で自分の方が強いことを示せば、弱い相手は強い方に従うからです。
こういう人は他人を動かすには力を使うのが一番簡単だと思っていたり、他に自分が勝る能力がないと思っている自己肯定感の低い人だったりするので、出会ったときは離れるのが一番です。
でも、離れられないときは真正面からぶつかると火に油を注ぐことになるので、冷静に淡々と対応してみましょう。
怒りは自分を知るシグナル
怒りは、自分がどういう人なのかを教えてくれるシグナルです。
ここで挙げたもの以外でも人が怒る理由はあると思います。
また、怒りは悲しみと表裏一体で、自分は悲しみの方を強く感じると思った方もいると思います。
どちらにしても、感情は自分を知るシグナルです。
自分の感情はもちろん、他者の感情も深く見てみると色々な気づきが得られると思います。
今回はとってもいい気づきをいただきました。
怒られるのは嫌ですが、怒っていただいてありがとうございました。