2020年 10月 の投稿一覧

思考は「ほんとうの自分」ではありません

『思考は「ほんとうの自分」ではありません』

 

これはエックハルト・トールさんの本の章タイトルに使われている言葉です。

 

私はこのことを友人から初めて聞いたとき【えっ?ほんとうに?】と思いました。

 

【頭の声がなくなったら私って何?】

【でも、それがほんとうなら、何かいいな。】

【頭の中の声はいつだって、しなくちゃいけないことを指摘してくるし、プレッシャーをかけたり、過去のことを持ち出して来たりするし。】

【でも、思考が自分じゃなかったら自分って何?】

 

ってなってそこから先が未知の世界。

そこは自分で体感しないといけないみたいです。

 

思考は自分ではなく道具。

使わないときはしまっておくといいそうです。

同一化

エックハルト・トールさんの著書の中に、

自分と何かを同一化して”私のもの”とすることが

人のジレンマを生み出すとかいてあります。

 

2020年の日本野球、パリーグはソフトバンクホークスが優勝しました。

これで喜んだ福岡の人たちは大勢いたと思います。

”私のチーム”が優勝したと思ったからです。

 

もし、他のチームが優勝していたら、

”私のチーム”が負けたと思って悔しがった人たちがいたと思います。

 

これと同じことを”私の顔”とか”私のこども”とか”私の仕事”とか

色々なもので一喜一憂しているのが私たちなんだなと、

昨日ソフトバンクホークスの優勝をみて思いました。

 

これをわかっていて、自ら楽しむなら

喜びも悲しみも思い切り味わった後で

軽く手放すことが出来ると思うのですが、

 

これを知らずに”私のもの”としていると

いつまでもいつまでも、永遠には続かない喜びや悲しみに

執着してしまうのだなと思います。

 

知っていたとしても、手放すのが難しい”私のもの”はあります。

”私の体”や”私のこども”は特にそうだと思います。

だから、それらとの毎日を意識的に思う存分味わうのがとっても大事だと思います。

消えたい・死にたいときは

消えたい・死にたいときは、体を対象にしてしまうと大変なので、

消えたい・死にたいと言っている頭の声を対象にします。

 

自分と頭の声を同化しないように

【あれ?また頭の声が消えたい・死にたいって言ってる。】

と、ちょっと消えたい・死にたいと距離を取ってみます。

 

すると、全く体が関係ないことがわかります。

体は大切にしておく方が無難です。

 

【消えたい・死にたいのならあなたがそうすればいいよ。】と思いながら

頭の声を消してしまいます。

 

頭の声は自分を守ろうという気持ちで色々な言葉を次から次にかけてきます。

でも、もしそれが楽しくないことなら、距離をとって眺めて無視しても問題はありません。

スルーです。

あの人を変えたいと思うとき。

【あの人を変えたい。】と思うとき、

今のその人が駄目だと思っている”私”がいるとわかります。

 

【もっと自信を持てばいいのに】

【もっと人と仲良くしたらいいのに】

【もっと運動したらいいのに】

 

書き出してみて、よ~く眺めると”私”のことがよくわかります。

 

【世界を変えたい】と思うときもそうです。

今のこの世界が駄目だと思っている”私”がいるとわかります。

そして、よ~く眺めると”私”のことがみえてきます。

いつも一緒。

時間と体の変化はなかよし いつも一緒

空間と体の移動はなかよし いつも一緒

人は人の間に いつも一緒

外の世界は時間と空間と人間とで出来上がり。

 

それを見て感じて考える。

 

思考も感情もその間で起こっては消える。

 

ただ、それをみている私は変わらない。

私は動いていない。

いつも一緒。

ひとつひとつ深い深いところにあるものと向き合うこと。

目の前の誰かのことばや行動に、怒りが湧いたり、悲しみを感じたりしたとき、

そんなときは、気持ちが落ち着いたあとに、

何をされ、何を言われたのか、

何を見て、聞いて感情が動いたのか、

紙に第三者になったつもりで事実だけを書き出してみてください。

 

書き出したら、その紙の上の事実をただただなぞってみてください。

そして、それと繋がる記憶やエピソードが自分の深い深いところから湧きだしてくるのを待ってください。

 

自分の中からそれと繋がる記憶やエピソードが湧きだしてきたら、

感情が動いた理由が、

目の前の出来事にではなく

自分の中にある記憶やエピソードに由来していたことを受け入れてください。

 

ただ、多くの人にとって、それは受け入れたくないことなので

吐き気がしたり、頭が痛くなったり、涙が出たり、息苦しくなったりすることもあるかもしれません。

 

でも、大丈夫なので勇気を出して受け入れてください。

 

そうしたら、くるくると繰り返し、

怒りや悲しみに通じる記憶を抱えている事実を確認するために

直面し続けてきた体験が不思議と別のものになると思います。

 

そうやってひとつひとつ自分の中にある記憶やエピソードを0に戻していくと、毎日はほんとうに穏やかです。

これからどうするか。

アドラー心理学の教えを対話形式の本にした「幸せになる勇気」(岸見一郎・古賀史健著 ダイヤモンド社)の中に、人が陥りやすい物語のパターンとして【かわいそうなわたし】【悪いあの人】というのが出てきます。

気持ちが前に進まないとき、自分の視点からみた前に進めない理由を見つめてしまうようです。

アドラーはそうではなく、【これからどうするか】を語ることが大事だと言っています。