虚無、こころの穴の作り方

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ソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』という映画を観て思いました。

虚無は自分が他の人と違うところを見つけて【あの人とは分かり合えない】という壁を作ることで出来るんだなと。

映画は、アメリカから仕事や旅行で別々に日本を訪れた男女2人がホテルで知り合い、お互いの虚無に共感して仲良くなっていくという物語です。

その中で、
女「どうして日本人はLとRがわからないの?」
男「わざとやってるんだよ。」
という会話がありました。

アメリカから来た2人はLとRの区別がある世界に住んでいて、日本人はそれがない世界に住んでいる。
2つの言語を使っている人たちは分かり合えない。

そう感じているように思えました。

こころにどこか埋まらない穴があるような気がしているとき、そうやって、人と自分が違うところを見つけて分かり合えないという壁を作っているのかもしれません。

わがままなあの人と私は違う。
バカなあの人と私は違う。
嘘つきなあの人と私は違う。
可愛いあの人と私は違う。
ブサイクなあの人と私は違う。
お金持ちのあの人と私は違う。
ケチなあの人と私は違う。
悪いあの人と私は違う。
働いてないあの人と私は違う。
結婚してないあの人と私は違う。
子どもがいないあの人と私は違う。
親がいるあの人と私は違う。
健康なあの人と私は違う。
暇なあの人と私は違う。
才能があるあの人と私は違う。
空気読めないあの人と私は違う。

優越でも卑下でも、どちらの視点からでも壁は作れます。
そして、それをもとに【私とあの人とは分かり合えないのだ】と思うことができます。

でも、それはまぼろしです。
まぼろしと気づくと壁はなくなって、虚無、こころの穴は満たされていきます。

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