私たちは体を、名前を、容姿を、声を、能力を、家族を、所有物を、いろいろなものを【自分のもの】と思っています。
それは、そういう社会に生まれて育ってきたからです。
でも、根底の感じ方には2種類ある気がします。
それは、もともとは『何もない』と感じている人と、『ある』のが当たり前だと感じている人です。
–
『ない』を基準にすると、『ある』ことが驚きになります。
『ない』を基準にすると、ないのが普通なので、手放すのが簡単です。
『ない』を基準にすると、失うものはなにもありません。
『ない』を基準にすると、少し持っているだけで『ある』になります。
反対に、『ある』を基準にすると、ないのが不満になります。
『ある』を基準にすると、手放すのが恐くなります。
『ある』を基準にすると、失うものが出来ます。
『ある』を基準にすると、少し持っていても『ほとんどない』になります。
–
どちらかというと『ない』を基準にする方が楽です。
でも、楽じゃなくても大丈夫で、結局はどちらでもいいのかもしれません。