『はてしない物語』を作るわたしたち。

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ミヒャエル・エンデの小説「はてしない物語」( 岩波少年文庫 )。

主人公は太っていて、自分に自信がなく、早くにお母さんをなくした少年です。
お父さんもお母さんをなくして以来、ずっとこころを失ったような状態で少年に関心がありません。

その少年が、物語の後半に本の世界に入り、主人公として自分の物語を作り始めます。

まず彼は、姿の美しい青年になります。

次に【強さが必要だ】と強さを手に入れたことを実感できるような物語を作ります。

それが手に入ると【勇気も必要だ】とまた物語を生み出します。

そうやって、どんどん、どんどん、自分の理想に近づくために物語を作り出して課題をクリアしていきます。

でも、それと引き換えに、主人公はもとの世界の記憶をひとつづつ忘れていきます。

最後にどうなるか。は、物語を読んでもらえばいいと思いますが、『現実の世界でも私たちは自分の作り出した物語の中に気づかないうちに入り込んでいるだよ。』とエンデは言っているような気がしました。

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